勉強する気を奪う授業

独学でドイツ語を勉強しながら、高校の頃のことを思い出していた。

受験勉強モードの夏休み、私の通っていた学校では弱点克服のための補習授業が用意されていた。
英作文が苦手だった私は英作文の補習を選んだのだが、一回受けただけで行くのをやめてしまった。

補習では皆の前で黒板に英作文を書かされた。
書いた英文が間違っていたら晒し上げ状態になって、先生のしかめっ面を拝まなければならいのに耐えられず、補習に出る勇気がなくなってしまった。

補習を受けて、英語で文章を書けるようになりたかったけど、
小心者の私には、学習の前に立ちはだかる「集団の前で間違う」というハードルを越えられなかった。

もし「間違う」ことが悪だとか恥だとかじゃないと思えていたら、もっと気楽にのびのびと勉強できただろうなぁと思う。

その高校、数学担当のおじいちゃん先生がまた酷くて、
皆の前で数式を書かせ、間違うと叱った。
あるときは点数の低い生徒を立たせて「恥を知れ!」と怒鳴った。
叱られたり怒鳴られたりするうえに、どれだけ真面目に授業を聞いても理解できないのが辛くて、
ついにはそのおじいちゃんの授業の時だけ保健室に逃げ込むことになった。

数学の先生はもう一人いたのだが、
その先生は穏やかで、間違った時は「教えてくれる」ので、気軽に質問に行っていた。
微積が好きだったのはその先生のお陰だと思う。
教えもらったことをもとに自分なりに考えて、とうとう解けた瞬間は快感で、面白くて、大人になった今でも嬉しい思い出として覚えている。

間違うことにびくびく怯えながら勉強するなんて楽しくない!
間違いを恐れずどんどん勉強しよう!
と、いまだに小心者の自分に言い聞かせた。